【喫茶店の主役】魅せる抽出器具サイフォン!家庭で楽しむための手順とコツ
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極上カビなしコーヒー事務局です。
コーヒーの抽出方法の中でも、まるで科学実験のように美しい器具がサイフォンです。
フラスコの中でお湯がコポコポと沸き上がり、ロート(上部)とフラスコ(下部)の間をコーヒー液が上下する様子は、見ている人を楽しませる演出効果が非常に高く、多くの喫茶店で愛されています。
今回は、このサイフォンでの抽出手順と、味を決める重要なコツをご紹介します。
サイフォン抽出の基本レシピ(マグカップ1杯分)
サイフォンは、蒸気圧を利用するため、安定した熱源のコントロールが、味に大きく影響を与えます。
【準備するもの】
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豆:16g(中挽き)
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道具:ロートとフラスコ、アルコールランプなどの安定した熱源、布フィルター、ろ過器、竹べら
【抽出手順】
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布フィルターをろ過器にセットします。
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フラスコ(下部)に220gのお湯を入れ、外側の水分を拭き取ります。
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フラスコを熱源にかけ、お湯を沸騰させます。
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温めたロート(上部)にフィルターをセットし、コーヒー豆(16g)を投入します。
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お湯が沸騰し、蒸気圧でロートに上がってきたら、フラスコにロートをしっかりと差し込みセットします。
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お湯が上がりきったら、竹べらを使ってコーヒー粉全体が均一になるように数回撹拌します。
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熱源を止め、コーヒー液がフラスコに落ち切るのを待ちます(目安として1分以内に完了)。
喫茶店の味の秘密は「火加減と撹拌」
サイフォン抽出で最も味に影響を与えるのは、以下の2点です。
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火加減: 沸騰時の蒸気圧の安定性や、抽出中の温度維持が重要です。
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撹拌(かくはん): 抽出時間が長すぎると雑味が出るため、撹拌によって短時間で成分を均一に抽出することが、クリアな味わいの鍵となります。
導入を迷う方へ:ご家庭での注意点
サイフォンは、抽出の手間が複雑であることや、使用後の布フィルターの保存(水に浸して冷蔵保存が必要)に手間がかかるため、ご家庭では少しハードルが高い抽出器具かもしれません。
しかし、その目でも楽しめる美しい演出と、布フィルターを通すことによる独特のクリアな味わいは、他の器具では味わえません。ぜひ、特別な一杯を楽しみたいときに挑戦してみてください。