【超高温 vs 低温】牛乳の殺菌方法で味が変わる?カフェオレが格段に美味しくなる秘密
極上カビなしコーヒー事務局です。
昨日、牛乳の美味しい温度についてお話ししましたが、実は牛乳が製品になる過程で受ける「殺菌方法」も、その味と風味に大きく影響を与えているんです。
特にカフェオレやカフェラテで使う牛乳は、殺菌方法によってコーヒーの味わいを左右します。今回は、日本の牛乳に多い二つの殺菌方法の違いと、それぞれの特徴を解説します。
1. 牛乳の主流:「超高温瞬間殺菌」(UHT法)
現在、一般的にスーパーで販売されている牛乳のほとんどが、この「超高温瞬間殺菌」という方法で処理されています。
殺菌方法と特徴
この方法は、120℃~150℃でわずか1~3秒間という瞬間的な加熱処理を行います。短時間で処理できるため、効率的な大量生産が可能であり、全ての菌を殺菌するため長期保存が可能というメリットがあります。
しかし、高温で処理するため、タンパク質やカルシウムの成分が熱によって変質したり、生乳が持つ本来の繊細な風味やコクが飛んでしまうというデメリットがあります。
2. 牛乳本来の風味を残す:「低温保持殺菌」(LTLT法)
昔ながらの殺菌方法として、近年、牛乳の風味にこだわる層から再注目されているのが「低温保持殺菌」です。
殺菌方法と特徴
この方法は、62℃~65℃という比較的低温で、30分間かけてゆっくりと殺菌します。
悪い菌だけを殺して生乳が持つ良い菌や風味成分が残るため、牛乳本来の甘みやまろやかさをそのまま楽しむことができます。成分の変質も少ないため、優しい口当たりになるのも特徴です。
その反面、殺菌に時間がかかるため、量産が難しく、UHT牛乳よりも価格が高くなる傾向があります。
3. 【カフェオレが格上げ】牛乳の選び方一つで味が変わる
牛乳の殺菌方法の違いは、特にコーヒーと混ぜた時に顕著に現れます。
超高温殺菌の牛乳は風味が飛んでいるため、コーヒーの味に大きな影響を与えませんが、低温殺菌牛乳を使うと、そのまろやかな甘みと豊かな風味が加わり、いつものカフェオレやカフェラテが格段に美味しくなります。
もし大手スーパーや自然食品店で見かけた際は、ぜひ低温殺菌牛乳を試して、その甘さの違いを実感してみてください。当店の「極上カビなしコーヒー」のクリアな味わいと合わせれば、最高のハーモニーを楽しめます。